雨域が近づいている。
さて、どうしたものか。
自転車に雨は大敵である。
何より危険だ。
時には40kmで巡航したりしている時や車から数十センチの所を走る時が有ると言うのに、雨＋スリックタイヤの状況では危険度倍増である。
そうでなくとも、雨の中を走ることほど気分が萎えるものは無い。
なので雨の中は走らない事にしている。
で、福山の朝五時。
気象状況をチェックすると、一昨日まで無かった低気圧が発生し、それが二つ重なり、その温暖前線と寒冷前線の間に自分が位置していることに気が付いた。
予想以上に発達が早い。
が、驟雨を降らせる寒冷前線が通過するのは明日の昼頃かと思われ、それまではシトシト雨になる。
一般的には、だ。
ただ、今回は微妙だ。
そのシトシト雨の範囲が弱く、範囲内でも降るか降らないかと言ったところ。
今日の様な状況では、南からの湿った風の入り具合とか上空の寒気の状況のちょっとした条件の違いで、全く降らなかったり、しっかり降ったりもする。
広島県の午前中の予報は、雨70%。但しこれは前日の予報だ。
TBSの5時作成の今後6時間の雨域予想では、一時間後には降り出す予定になっている。
観点望気では、高層雲は厚いものの、まだ降り出しそうではない。
むー。
迷う。
5時発表の天気図と、それに伴う気象予報が欲しい。
だが、それを待っていると6時過ぎになってしまう。
今日の道は海岸線ながらアップダウンが有るので早くに出たいところなのに。
仮に夕方に途中で走り止めようにも、今日の目的地徳山の近辺には大きい町は無い模様(?)。
なので、スタート地点を広島に移し、新気象情報を見て再判断しよう。
と言うわけで、列車に乗って広島まで行きました。
、、、。
微妙。
降ってます。
でも、傘は必要無い位。
気象状況を見ても、良くもなっておらず、悪くもなってない。
＃TBSの雨域予想は外れたようだが。
こういう時は、腹ごしらえと、お好み焼きを食う。
そこそこ旨かったけど、それで天気が変わるわけも無く。
判断！
今日、走るのを止めました。
で、明日は寒冷前線通過に伴う雨が降るので、走るならその後になります。
が、昼で止むと仮定して、半日走っても博多までは到着できません。
余り意味が無いので、明日も走りません。
つまり、今回の旅をここで終えます！
悔しい。
旅に出る前から雨が降ったら中断だと考えていたけど、雨が完全に降っているわけでは無いので、諦めが付かない点が残る。
どうせなら、豪勢に降ってくれればいいのに、、、。
旅に出る前から、雨になって走らなくてすむ時にはきっとホッとするんだろうなぁ、と思っていた。
しかし意外なことに、ホッとしていない。
それどころか、悔しい思いが先に立つ。
まだ行ける。
体がきついのは確かだけど、まだ行けるぞ。
その思いを残しつつ、広島を後にした。
13:40ののぞみに乗り、18時前には東京に降り立つ。
あぁ、４日間かけて来たのが、たったの４時間か。
否、のぞみで４時間かかるところを、自転車でたった４日で来たと思おう。
八重洲口から見える丸い月をゴールに見立て、西船橋までラストランをする。
この日、23kmを走る。
Total 887km。
これが、今回の記録。
この数字の意味は、自分が考えなくてはいけない。
そして、自分のモノにしなくてはいけない。
そして、また明日から僕は走り出す。
