指輪物語

DVD、見てます。
思い出してます。

ロードオブザリングのDVDを借りてみた。
数年前から映画でやっていた三部作。
最近その第三部が封切りされているが、その第一部と第二部の二作になる。
CMなどで既に見慣れた新しい映像[記憶]と共に、17年前の古い文字[記憶]が甦る。

当時中学生であった自分は、何故か小説を読まなくてはいけないという強迫観念に駆られていた。
小学生の頃から比較的本は読む方であったが、所謂小説というのは経験が無かった。
そんな時に手を出したのが指輪物語、ロードオブザリングの原作だ。

面白くなかった。
ファンタジーの原点と言われるこの小説は、原点と言われるだけに洗練されておらず、荒削りだった。
実際にはその前作に当たる「ホビットの冒険」から読んでいたのだが、これも面白いものではなかったが、それ程長くは無い物語だったので何とか読み終えていた。
その続きのこれは、ただただ長く、ジメジメしてて、情景がイメージしづらく、次の展開にそそられる物ではなかった。
その本も三冊で売られていたのだが、その分厚い事、分厚い事。
初めて読んだまともな小説がこれで、「小説とはかくも長いものなのか」とうんざりさせられたものだ。
三冊買ったものの、結局は二巻前半で読むのを諦めてしまった。

それでもDVDを見ると、久しぶりに再会する文字が思い出される。
中つ国、ビルボ、フロド、ガンダルフ、行きて帰りし物語、躍る小馬亭、エルロンドの館、etc,etc…
#当時、「中つ国の原語は元々なんだったんだろう?」と気になっていたのだが、それがMiddle Earthと知って溜飲を下げてみたり。

面白かった。
映し出される映像の美しさ、見る者を瞬時にして凍りつかせる緊張感、効果的なカメラワーク。
至る所に感心させられる。
特に、エルフやドワーフのメイクは、映像化のスタンダードにして王道と言えよう。
確かに、一作で3時間の上映時間は長いのだが、その長さを感じさせない内容になっている。
もっとも、自分は小説の比べればテンポの良さを感じるのだが、初めてこれを見た人はどうだろうか?
何にしろ、一つの映画としてハイレベルであることに変わりはないと思う。

実際三部作なので、後一つ、期待して見てみようと思う。

ぶらぶら自転車

立川をぶらぶらしてたら、携帯が鳴った。
「やーしぶ、お前今、立川に居るだろっ!」

えっ、ツケられてる!?
慌てて辺りを見回すと、先輩が居る。
偶然てなあるもんだなぁ。

その後、実家からのメールで絵葉書が届いていることを知り、受け取りに行く。
学生時代によく通った道を辿りながら。
あぁ、ここの不二家もとうとう変わってしまったなぁ。

実家で一休みした後は、新宿の自転車屋でキャリアを買う。
キャリアといってもシートポストに方持ちのちんまい奴だ。
無いよりはマシという程度だが、買っとく。

てな感じでぶらぶらしたサイクリングでした。
まる。

Jupiter

平原綾香の歌う、Jupiter。
ホルストのJupiterと通じるものがある、なんて思ってたらそれそのものだった。

Jupterとの出会いは、中学時代にまでさかのぼる。
当時、ふらっと入ったパソコンショップJ&Pでゲームのデモ画面が流れていたのだが、そのBGMに魅かれた。
ゲームのタイトルも内容も覚えてはいない。
しかし、曲の持つ重厚さ・深さ、神秘性に心打たれ、そのフレーズはいつまでも心に残った。
数年後、テレビか何かのBGMにその曲が流れているのを耳にして、実はクラシックだった事を知った。
そして更に年を経て、駅前のCDセールでHolstのJupterを手にした。
15年以上前のあのフレーズは、この曲のほんの一部であることを知った。
そしてその他のパートも、素晴らしいものだった。
自分が買った、唯一のクラシックが、これである。

そして現在。
ラジオから流れる歌が、ふとHolstのJupiterに似ていると思った。
初めて聞く曲なのに、Jupiterと同じイメージを頭に思い描いた。
いや、自然に描かれた。
Jupiterの一パートであることは後から知ったこと、にも関わらずだ。
というのも、中学の時は曲の一部しか使用されていなかったので他の部分は知り様が無いし、CDを買った後も他の部分は間奏の様に思えて
しまっていてそれ程印象に残らなかったからだ。
ただ、オーケストラでも平原綾香でも、その雰囲気に共通する部分が心に心地良い事に変わりは無い。

そして、私が好きなフレーズの部分も、歌ってくれるとどうなるか、想像に尽きない。