映画「とある飛空士への追憶」

久しぶりに映画を見た。
原作本の「とある飛空士への追憶」は自分の中でベスト10に入る良い小説だったのだが、映画は非常に残念だった。

http://hikuushi-tsuioku.com/

自分の感じた原作の良かった所は、3つ有った。

  1. ストーリー
    所謂ボーイミーツガール物なのだが、その王道の中の王道を行く素直さで、自分も楽しめたし一般受けする内容だと思う。
  2. 空戦の描写
    空を飛ぶ者の一人として感じるのだが、その描写が素晴らしく良かった。
    その内容に間違いや破綻が無いのは当然。
    その上で、坂井三郎の戦記を彷彿させる命を賭けたテクニック、敵機を引きつけての掃射など、見応え十分だった。
  3. 表紙
    これまで、本の表紙を見て感動した事など無かった。
    そしてこの本も読む前では分からなかったのだが、読み終えた後に表紙を見返して、感動した。
    クライマックスの素晴らしさと相まって、こんな体験は初めてだった。
    本の評価として表紙を持ち出すのは如何なものかと思うが、それを吹き飛ばすほどの感動だった。

この小説は、(恐らく1.の内容だけで)かなり売れた。
その後マンガにも展開され、文庫での始まりが新装版として単行本になったり、続編が作られたりした。
そして今回、映画化された。
原作の良さを期待して映画館に入ったのだが、それは裏切られてしまった。

  1. ストーリー
    キーとなるエピソードが、消えてる。
    全体の内容は変わっていないんだけど、原作の持つ流れの良さが無くなってる。
  2. 空戦の描写
    機体の挙動が不自然な上、キメ技の描写が観客に全く伝わらない。
    あの位置の荷物室にあれ程の重量物があったら、速度が出せない以前にまともに飛べないんじゃないか?
    ってか、予備風防なんて入れてたっけ?
    そもそもフロートを格納するとか、ありえ無いよ。
    そして何より、敵の機銃を右に左に避けるのは、原作を無視、いや原作を愚弄している。
  3. 表紙に相当する部分の描写
    クライマックスでの盛り上がりが、原作に及ばない。

  4. 声優の声が、たどたどしさを感じる。
    特にヒロインの声が残念だった。
    (但し、芸人のサンドウィッチマンの富澤たけしを起用したライバル千々石(ちぢわ)の声は、意外と悪くなかった。)

続編は買っておきながらまだ読んでいないのだが、口直しがてら読んでみるか。

全日本曲技飛行競技会の優勝者!

ちょっと!
岩田さん、なんでそこにいるのっ!?

2010年10月9日~11日に開かれた、第一回全日本曲技飛行競技会
レッドブルエアレースに出ている、先輩の室屋さんの情報を追っかけてたら、この大会が開かれるのを知った。
そのクラス2の優勝者に、航空部の教官の岩田さんの名前があった。
おめでとうございます!

あと、(笑)。

携帯で見る、レーダー・ナウキャスト(降水)の無料雨雲レーダー情報

「外出先で雨雲レーダーを見たい!」という時に、なかなか良いサイトがなかった。
ので、作ってしまった。 http://ya-shibu.jp/cgi-bin/ywi/nowcast.cgi

出先で、雨が降るかな~?って時に、近隣の雨雲の情報が欲しくなる。
東京にいるときは、東京アメッシュ携帯版が便利。
でも、東京から離れると使えない。

我らが気象庁のレーダー・ナウキャストは、5分毎の最新情報+50分程度先までの予想付きで、強力な存在。
有志がiPhone版を作っているようだ。
だが、携帯版がない。

各種携帯天気サイトでも雨雲の模様は、別に見れないことはない。
しかし、1時間前の情報とかで、ちと頼りない。
また、有料だったりするので、無料がいいなぁ、と。

自分にとってベストなサイトがなかったのだ。
なので、一番強力な気象庁のレーダー・ナウキャストを、携帯で見れるようにした。
http://ya-shibu.jp/cgi-bin/ywi/nowcast.cgi
iPhoneとかのスマートフォンでは、見れるかどうか分からんけど。
これで、雨が降りそうな時でも、モバイルでバッチリだ?

2011年5月28日追記:
ズーム機能を追加。
サイズの最大値を原寸から150%に拡大。
画像のファイルサイズ(≒パケット代)を約70%削減し、トレードオフで画質低下。

室屋義秀エアロバティック

福島空港空の日フェスティバルで、室屋さんがエアロバティックをやると聞いて、行ってきた。
写真も撮りましたよ。

昨日に引き続いての飛行機デー。
http://ya-shibu.jp/album/090921

初めての一眼レフ。
親父の借りたんだけど。
コンデジよりやっぱいいかも。
ビデオも撮ったけど、公開はそのうち。予定は未定。

3年半ぶりのグライダー

久しぶりにグライダーに乗った。
数えてみると、3年半ぶりだ。

今日は台風の影響で風は強いものの、飛べないほどではない。
それどころかえらい視程が良くて、富士山や新宿副都心も見れるほどだ。
今日のフライトは、操縦ではなくカメラに専念。
荒れたサーマルだが、教官なら何とか浮いていてくれるだろう。

で、撮った結果はこちら。
http://ya-shibu.jp/album/090920
大したものは撮れませんでしたが、久々のグライダー写真で、ちょっと嬉しかったです。
まる。

P.S.
あこ。

スカイワード

外れまくっているラノベト試読。
今回も大きく外した。

自分に言わせると、ターボ型モグラをキーにしたSFファンタジー小説。
この段階で、読者が限られます。
勿論そんな事知らずに読めば読めるので、問題は無いのだが。
内容が、面白くない。

一巻でこそ空の風は感じられたのだが。
それも、空飛ぶ者としてはリアリティに欠けて、イマイチ乗り切れず。
暗い部分も多いし。
二巻、三巻になると暗い部分ばっか。

どうやら三巻で打ち切りの模様で、四巻以降は出ないみたいだし。
話は中途半端で終わっている。

グライダーを使った小説は、佐野洋の大滑空も含めて、あまり良く無いですな。

「アリソン」「リリアとトレイズ」

「狼と香辛料」に続く、ライトノベルの良書。
楽しんで読んでます。

「狼と香辛料」を読み終えた後、幾つかのライトノベルを読んでみたのだが、どれもイマイチ。
ライトノベルだからって良いとは限らないのね~。
時雨沢恵一の「キノの旅」も見たけど、一巻の途中でギブアップ。

でも、同じ作者の「アリソン」は面白かった。
アリソンとヴィルの冒険活劇。
主人公やその他のキャラクターも良く、ストーリーも楽しめる。
それとなく張られた伏線にニヤリとさせられる。
その中には飛行機が良く出てきて、良く描かれている。
飛行気乗りで無い人でも全く問題なく楽しめるのだが、飛行気乗りであれば更に楽しめる描写が多い。
ここが自分には良かった。
「アリソン」三部作は、その子供たちが活躍する「リリアとトレイズ」に続く。
こちらも面白い。
こちらでも飛行機が活躍している。

サイドストーリーの「私は、単独初飛行の着陸も一発で決めた人間です。」のくだりには、万感の思いを感じた。
こればかりは飛行気乗りでなくては分からない。
この一行には、とても、とても、多くの思いが込められている。

残り四冊も楽しんで読みたい。

でも、こんだけ面白いのが書ける人が、なんで「キノの旅」だと面白くないのかな~?

胴体着陸「決められた通りにやった」

今日、高松空港で胴体着陸があった。
パイロットは冷静だった。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070313-00000230-jij-soci

パイロットは、実に冷静に対応した。
胴体着陸は、マニュアルがある。
危機を想定したマニュアルはいくつもあるが、その中の一つである。
とは言えそれを冷静に実行出来たパイロットは、見事である。

自分も危機管理の出来る人になりたいものだ。

Sky Sports誌、廃刊

長年航空界を扱ってきた雑誌「SkySports」誌が、とうとう廃刊となった。
おつかれさまでした。

スカイスポーツなんてマイナーな業界で、よくぞこれまで続けてこれました。
「雑誌はこれで最終号ですが、これからはWEBで展開します」と書いてあったけど、事実上の廃刊ですな。
勢いがあるときは月刊誌だったけど、気が付くと隔月刊誌になっていて、いつの間にか季刊誌になっていた。
それがとうとう廃刊とは。
これからはWEBで頑張ってください。
http://www.ikaros.co.jp/