この前また宮部みゆきを読んでる人を見た。
やっぱ、良いよね。
何が良いって、その緻密さでしょう。
それだけではなく、世界設定、超常能力のアイディア、読み易さ、そしてストーリー性など目を見はる物がある。
特に好きなのは火車(かしゃ)。
休職中の刑事が、失踪した親戚の婚約者の捜索依頼を受けるところから始まる。
。そして、細い糸を手繰るかのような調査のなかで、その婚約者が「関根彰子」の戸籍を自分のものにして彼女になりすました別の女性であったこと、そして関根彰子もその偽者もどちらもクレジットカード社会の犠牲者であったことが判ってくる、、、。
これらの描写の中で、クレジットカードに関する業界話の細かさから、伏線の貼り方、登場人物の思考などが秀逸。
等々。
初めて読む人は、火車はちょっとボリュームがあるから、「魔術はささやく」辺りから入るとよいかも(新潮文庫の受け売り)。
この人は短編よりも、長編の方が合ってる。
あと、時代小説も書いてるけど、こっちより現代のちょっとSF入った話の方が好きだね。
最近「模倣犯」なんて新刊が出てるらしいから、本屋に寄っていこうっと。
http://www.osawa-office.co.jp