乙一は嫌いだった。
ブラックだから。
避けていた作家の一人に、乙一がいる。
好きではなかった。
中身がブラックだから。
読んでいて、怖いのだ。
だが、とある人に勧められて、読むことになった。
勿論、中身がブラックではないよね?と何度も確認したうえで。
本のタイトルは、「失踪HOLIDAY」。
内容は、短編「しあわせは子猫のかたち」と短編「失踪HOLIDAY」の二編。
この順番に掲載されているので、前者から読む。
1ページ目で、人が死んでるよ。
3ページ目で、「毎日カーテンを閉めて生活しよう」なんて言ってるよ。
3ページ目で、また人が死んでるよ。
その後の数ページで、読むのをやめてしまった。
そのタイトルにそぐわぬブラック振りである。
乙一ワールド全開である。
気を取り直して、「失踪HOLIDAY」に飛ぶ。
これは基本的に人は死なない。
#いや、一人死んでるけど、想定内。
始めのうちこそ成り上がり令嬢の冒険の様だが、終盤では一転、ミステリだった事が分かる。
この展開は見事だった。
ブラックでなくても、ちゃんとしたのが書けるじゃん!>乙一
北村薫「空飛ぶ馬」で感じたショックの再来だ。
これは、良し。
でも、他は読みません。
ブラックで無いことを確認できない限り。
お気に召したようでようございました。
でもスニーカー文庫に収められている乙一は、
これでもまだおとなしいほうなんだが!
えーと、飛ばし読みでいいから
『きみにしか聞こえない』と
『さみしさの周波数』もどぞ。
すぐ発掘できないから、「ここから読め!って」ページ指定できないんよ(笑)
>αさん
おう、それらも読んでみるわ。
おとなしめなら。
追伸。
ホリディは「HOLIDAY」♪←いぢわる
それだけじゃなんなので・・・
天道真『大誘拐』もいいぞ。
昔映画化もされて、なかなかの出来でした。
他にも何冊かあるけども・・・
殺人ダメだとかなり狭まるー(^^;
乙一ほど怖くないミステリもダメかしら。
そこいらのラインを教えてねー
>αさん
HOLIDAYは後から気づいて直したんだけど、タイトルしか直してなくて、本文はそのままだったね。
修正したよ。
殺人がダメって訳ではないんだよね。
それならミステリはほとんど読めなくなっちゃうし。
どこがラインかは自分でも分からないけど、暗く沈んでいくのがダメ、なのかもしれない。たぶん。
大誘拐も読んで見るよ。
サンクス。