佳作。
やはり自分はミステリ好きなのか?
密室物のラノベ。
高校の1クラスの生徒が、コンピュータ曰く宇宙空間に浮かぶ部屋で目を覚ます所から物語が始まる。
ターミナルに映し出される、マス目のゲーム。
そのゲームは12時間毎に1ターンが進み、ターン毎に得られるカードで、生活物資を購入できる。
それらを享受する条件である腕輪は、扉の外に行くには外さなければならない。
そして扉の外に行けば、戻れない。
生活が保証されているこの部屋で、安寧の日々を送るのか?
何の保証も無い扉の外に出て、新天地を目指すのか?
この本、現在Ⅱまである。
なかなか良い出来だと感じた。
元々、密室物はあまり好きではなかった。
作者の掌の上で回されているような気がするから。
いや、他のミステリだってそうなのだが、特に密室物はそう感じてしまう事が多いから。
でも、今回は違った。
非常にスムーズに読めた。
作者の腕が良いのか?
と、同時にミステリ物が好きなのかと感じた。
最近ラノベばかりを読んでいたが、あんまり当たりが無いと感じていた所。
今回の本をきっかけに、またミステリ物を読んでみようかと思った。