監督語録 2003/10/18
ヒゲちゃんが亡くなった。
それから1ヶ月。
本当は今年の大会は出る気(ヤル気)がしなかった。
ヒゲちゃんのいないGrade-1なんて…。
そんな光景見たくなかったから…。
オレ達にとって野球は趣味であり遊びの一部だけれどその瞬間は仕事以外に真剣に取り組むことのできる数少ない経験のステージだった。
それも気のあった仲間が全員一丸となって1つの球を追いかけて…。
本当に仲のいい連中が集まってきたGrade-1だけど、こんな悲しい事が現実に起こるなんて…。
カノちんのジョーク・ハタの毒舌、オボちゃんのパフォーマンスなどで笑いしかしらないGrade-1にこんな悲しい事はとてもじゃないがアレルギー反応起こしちゃうよ。
でも、お通夜の日に言われた。
トビちゃんに。
「秋の大会やりましょうよ!
そして勝ちましょう!
川上さんにHR誓ったから」
ケンさんにも言われた。
「エノ、出ようぜ。
川上にHR約束したからさ」
ハマにもアクツにも言われて決心した。
出るよ!勝利するよ!って。
先週練習して体調も気合も万全で臨んだ試合。
約1名のバカデブがその練習で古傷を捻挫して戦力外。
バカデブから大バカデブに昇進だよ。
でもそんな中、試合前から勝利は見えてたね!
ウォーミングアップでケンさんが1人黙々とランニングして遠投して肩を造ってた。
その頃まだみんなは煙草を吸ったり談笑したりして「そろそろやるかな~」て感じの時に。
前回のソイヤーズ戦ではケンさんらしからぬ守備・打撃でおまけに足もモタついてたし、1塁への送球もままならなくて俺も溜まらず言ってやったよ。
「ケンさん情けねえぜい」って。
本人も少しの不安とそれ以上に「絶対打つ!絶対勝つ!」という執念があったんだろう。
また、このおれに言われたのも頭きたろうな!
これは違うな、勝てるなって思った瞬間だった。
その予感は見事的中。
初回から過去に見たこともない怒涛の攻撃で4点Get。
みゆきちゃんのアドバイスでハマ3番が功を奏した。
ホリの走塁、ヒラの守備も勝利の大きく貢献した。
オボちゃんも2回目の打席で交代させようかと悩んだけど、ヒゲちゃんの親友、打ってくれるよと思ったら見事レフト前へクリーンヒット。
さすがオボ。
ハタもライトフライ、よく捕ってくれた。
あのポジションはヒゲちゃんと争ってた所。
なんかヒゲちゃんと2人で捕ったライトフライって感じだったわ。
アクっちゃんは打撃ではいいとこなかったけど、ピンチングはお見事。
6安打3四死球で内容は今イチで何度も交代しようかと思ったけど、要所を内野ゴロで締めてくれた。
今日の内野陣はベスト9の布陣。
サード:ケンさんは格好よかった。
ファースト:ヒラも安定してたしあの開脚!
ヒラの捕球範囲は誰もその範囲は越せない。
めでたく第3子が生まれて今日はこれなかったムラとのポジション争いはこれから楽しみだわ。
それとなんといってもチャンブー。
あの2塁打は大きかった。
進退賭けるとヤルな!
これから毎回賭けてもらおうかな。
何だか長文になってしまったけどとにかく嬉しい。
試合後の宴会でのビールは美味しかった。
ヒゲちゃん、ありがとう!
今日のMVPはおまえだよ。