引き続き、大村さんの本を読んでいる。
中央アジアと言うものに、今、初めて向かいあっている。
自分の中では、中央アジアというものの存在が無かった。
旧ソ連が中央アジアであるという事自体が、想定外だ。
自分の中ではソ連と言う国は世界最大の普遍の国だったし、それがソ連崩壊と共に色々な国に分かれると言う事に得心が行かなかった。
それは単に自分の無知によるものだったが、それ程、私の中で中央アジアという存在の情報が少なかったのだ。
そんな私のファーストコンタクトが、この本の第2部だ。
この本の中で大村さんは、ロシア語を喋り、ウォトカを飲み、モスクを見ながら、人々の優しさに触れ、自然の厳しさに晒される。
ロシア人に似たチェチェン族というのは、自分には想像付かない。
その顔つきもさることながら、その差が感じ取れない。
それでも、カザフスタン、ウズベキスタン、トルクメニスタンと続く道中記を読みながら、彼らの存在を僅かながらも知ることが出来た。
自分が常々感じていることに、
「世界は二つ有る。
地球の上と、自分の中と。」
と言うことがある。
果てしなきそれらを追う事は、きっと何かが得られるものと信じているが、それを実行している大村さんに、改めて畏敬の念を抱く。
そしてその大村さんに、本を通じて少しでも教えられるのを嬉しく思う。
この本はまだ半ばだが、先が楽しみである。