琵琶湖上で繰り広げられる空を飛ぶ人の集う会:鳥人間コンテスト。
久しぶりに観ました。
http://www.ytv.co.jp/birdman03
滑空機部門。
記録 420.48m
高さ10mのプラットフォームからのこの記録は素晴らしい!
初速は0m/s。
いくら助走をつけても、5m/sは行かないだろう。
その速度で滑空比42!
いくら地面効果があるとは言え、凄すぎる。
グライダーでさえ、40+で高性能機と言われるのだからそれを自作してしまう技術力には脱帽です。
人力プロペラ機部門。
記録 34654.10m
空を飛ぶには人間の筋肉は弱すぎ、その体重は重すぎる。
そういう通説があった。
鳥人間は、それを超えたのだ。
スゴイ。
ただ感服。
パイロットは言う。
「楽しんでまーす」
いい機体である。
パイロットは言う。
「気持ちいいよー!」
そう、空を飛ぶことは気持ちいい!
だが、こうも言った。
「橋を越えられないなんて、聞いてねーよー!」
そして、琵琶湖大橋を前にして彼は橋をくぐりたがり、だだをこねた様に蛇行する。
この点、彼はパイロットではない。
真に空を飛ぶ人間であれば、その危険性を知る。
判断の基準は、安全か否かだ。
自ら危険に挑む者はパイロットではない。
ましてや橋をくぐるなんて、狂気の沙汰だ。
それがどれだけ無謀なことか、経験したものでなければ分からないであろう。
最高の機体、最高の組織、最高の仲間を手にした彼は、完璧ではなかった。
事実上の限界記録を初めて達成した人だけに、残念である。