初めて参加した自転車レースは、6位入賞!
長文、心して読め!
人生初めて参加したレースはこれ。
「ポイント式クリテリウム in 下総2005」
http://www.sportsentry.ne.jp/event.php?tid=6367
非常に特殊なルールで行われるこのレース。
一周1.5kmを5周して1回(ヒート)とし、1日に8ヒートも走れる。
その1ヒート毎に、1位20ポイント、2位15ポイント、3位12ポイント、〜、11位以下は全員1ポイントとポイントが与えられる。
そして、全8ヒートのうち(ビギナークラスでは)4ヒートが採点対象となる。
つまり、8回1位=160ポイントを取っても、採点対象は4ヒートの80ポイントにしかならないのだ。
だから、体力の低下を防いで4ヒートだけに絞るか、疲れるけれど入賞確率を上げるために8ヒート出るかは戦略次第。
1ヒートが7.5kmと短いこのレース。
いや、レースと言うよりゴールスプリントの練習と言った方が正しいかもしれない。
スタートの練習・ゴールの練習・走り方の練習と、テーマを持って望めるレースという主催者の意図がそこにある。
全3クラスの内、自分が参加したビギナークラスでは83名がエントリー。
でも、1ヒート毎の最大人数は60名。
あぶれる人も出てくるけど、それでも多いと思う。
自分の目標は、「レースというモノを知ること」。
順位は二の次。
一緒に付き添ってもらった友人には「上位10%に入れ!」とけしかけられたが、何と言っても初レースなのだ。
怪我無く、無事に走って、そしてレースでの走り方を学ぶ。
上位に入るようにがんばるけど、それは結果だけ話。
一生懸命勉強します!
タキサイクルの知り合いの女性が言ってくれた。
「諦めたときが、おしまいの時だよ。」
—この時は、ごもっともだな〜程度でしか聞いていなかった。
まずは第一ヒートにエントリー。
スタートからして緊張したけど、ペダルのバインドも失敗せず、まずまずのスタート。
二列目からスタートしたこともあって、60名のフルエントリーだというのに瞬間的にトップに立ってしまう。
「え?いいの?初レースだよ、オレ?」と戸惑ってしまい、早々にスピードを落として集団の中に埋もれる。
で、タキサイクルでの知り合いの男性の近くを走る。
この人は、朝連で自分と同じくらいのスパートをしていたから、足の強さも同じ位かも知れない。
色々知っている方なので、着いていくには最適の方でしょう!
人数が60人と多いので、少し離されたりもしてしまうが、見失わないように着いていく。
それにしても集団走行というのはスピードが上がる。
そんなにつらくないのに、35〜40km/hが出ている。
そんなスピードのせいで、コーナーでは気を抜くとアウトに振られてしまう。
しっかり出口を見つめ、フラつかないように気をつけながら進んでいく。
などとしている間に、あっという間に最終周。
ドラの音とともに、一斉に皆のペースが上がる。
うぉ、速いよ〜!
なんとか集団にも知り合いにもおいて行かれないように、がんばって走る。
最終周後半では、知り合いをピッチリとマーク。
ラストのスプリントは、登り!
でも、喰らいつく!
離されないぞ!
知り合いも自分も、結構上位にいるんじゃん?等と思いながら走っていると、ゴール目前で後ろからまくられて、終了。
あっという間のレースでした。
結果は9位で3ポイント。
腿がパンパンで、膝がガクガクだったけど、デビューレースのデビューヒートとしては上出来ではないでしょうか!?
第二ヒートは、疲れきっていたのでエントリーせず。
でも、皆同じ事を考えていたのか、人数は30名台。
あぁ、第一ヒートを捨てて、こちらに参加すればよかった、、、。
気合を入れて望んだ第三ヒート。
やはり知り合いをピッタリマークし走る。
カーブではラインを守り、集団の中で体力を温存する。
集団を引かないのはチョッピリずるいけど、初レースだし、カンベンして!
などと考えながら走っていると、あっという間に最終周。
やはり7.5kmは短いなぁと思っていると、ゴールスプリントで知り合いを抜かしてしまい、かなり上位でゴール。
え?5位?8ポイントゲット?ウソ!?
ホントでした。
ゴール後に倒れこむまで走った甲斐がありました!
そんなチョット浮かれた第四ヒート。
初っ端からやってしまいました。
クリートに泥が着いていたのか、ペダルがハマりません。
あせればあせるほどハマらない。
後ろの人に大迷惑をかけてしまいました。
ゴメンナサイ。
やっとハマッた頃には、集団はずっと先。
一生懸命走って、3/4周位かけてやっと追いつきました。
こんなスタートだったので疲労困憊&気後れしてしまい、集団の中でも最終の辺りでウロウロしながら走り、はや最終周。
と思ったら、だれもスパートしない。
スルスルと先頭の方に出てしまった。
何で???と思っていたら、単に自分が1周間違えていたため。
あぁ、大失敗。
無駄に疲れて、また集団の中に戻る。
最後には少しでも上位を狙おうとジャンプアップを狙うが、スパートをかける位置を間違ったか、先頭近くまで行く間に疲れてしまう。
あぁこりゃだめだなと、早々に諦め、完走の1ポイント狙いに変更<弱気過ぎ
と流していた残り100m地点、前方でパァーンッ!という派手な音と共に落車が発生。
自分は間があったのでゆっくり走って、倒れている人を避けてゴール。
タキサイクルの知り合いの女性の方は、正にその落車の直ぐ後ろを走っていたそうで、並木の枝に顔をビシバシこすられながら避けたそうだ。
落者、恐し。
安全第一。
本来のレースとは別の意味で、いい勉強になったヒートでした。
さて、中間発表。
なんと総合10位!
ウソ!?
すっげー嬉しい!
もう、満足(笑)。
残りはこの順位はキープできないだろうなぁと思いつつも、後半戦に突入。
第三・第四と連続で走って疲れたのもあり、お昼をとろうと言うことで第五ヒートはエントリーせず。
残りは、第六・第八ヒートを走ろうと考えて望んだ第六ヒート。
総合10位をキープするために、総合9位の選手をマークする。
9位の人と同じ走りをしていれば、順位が落ちることは無かろうという考え。
奇しくもそれはタキサイクルのチームの方。
さっきの人とは別人で、見識は無いけれど、内緒で勉強させてもらいます!
流石に4回目の出走となれば勝手が分かってくる。
実際に勝負にかけるのは5周目の後半。
それまでは、集団の中でしっかり足をためるのがポイントとなる。
9位の人も似たような走りをしているので、ピッチリと後ろをマーク。
で、ラストスプリント。
その方もペースを上げるが、負けじと喰らいつく。
ウンガー!
キツいっ!
でも、先に音を上げたのは9位の方。
抜いちゃったよオイオイ。
ゴール迄あと20m位。
左から自転車の存在を感じる。
追い上げられている。
でも、一気に抜かれるというよりも、ゆっくり近づいてきている感じ。
抜かせるか!
こちらもラストスパート!
残り5m!
何とか抑えきったか!?
と左をチラッと覗き見ると大丈夫な模様。
やった!という思いと、ホッとした思いが交錯した刹那、右側からえらい勢いで抜いてくる人がいる。
えっ!?と思ったがそのままゴール。
結果を見ると、左の人は0.067秒差で抑えたものの、右の人には0.050秒差で抜かれてしまったらしい。
悔しい。
最後の瞬間まで手を抜かなければ、、、。
とは言え、これで8位ゴール!
4ポイントゲット!
総合も9位にアップ!
マジ!?
ゴールと共にへたり込むが、残り一ヒートなら頑張れるかな?
休むハズだった第七ヒート。
付き添いの奴の「何言ってんだ!ここで人の裏をかいて走らんでどうする!」と強制出場。
限界なのに〜!
でも、どうせ出るならと頑張ります。
これまでの成績を見て、上位の選手をチェック。
その人達の後ろを走って、最後に刺す!
5回目の出走なので、誰が速いか分かって来る。
勝負の5周目。
遅い人の後ろには着かず、速い人の後ろに着く。
更に速い人が着たら、その後ろに乗り換える。
そしてスプリントで抜く!
今回は、これまでのスプリントよりも少し大きいギアでアタック!
重い分疲れるけど、トップスピードは増すはず。
上り坂での重いギアはある意味賭けだけど、そうでもしなきゃ上位は望めない。
1位の人はもう見えないけれど、前の人を抜いて少しでも順位を上げるぞ!
ぐぉ〜〜〜!
抜く〜〜〜〜!!
もう少し〜〜〜!!!
ゴール〜〜〜〜〜!!!!
5着!
8ポイントゲット!
なんと、0.007秒(千分の七秒)という僅差でまくった!
総合7位!!
よっしゃ!!!
もう満足しつつ、二連続出場で疲れきった第八ヒート。
しかし付き添いは「何言ってんだ、後一つで入賞だぞ!?出ないでどーする!」と、休ませてくれない。
それも、もっともだ。
諦めたときが終わりのとき。
この足が続く限り頑張ってみるか!
頑張るならば、狙うは入賞。
その為には6位の人を順位で抜かなければならない。
現在、7位の自分は3+8+1+4+8=24ポイントゲットしているが、有効なのは上位4ヒートの結果の為、実質は1ポイント減って23ポイント。
ポイントのアップを考えると、既に獲得した3ポイント以上を取らなくてはならず、しかもその3ポイントが無駄になってしまうのがきついところ。
ちなみに6位の人は27ポイントで、やはり4ヒート走っているが、もしポイントをアップするとしたら無駄になるのは1ポイントなので少し有利。
仮に総合6位の人が第八ヒートで11位以下だったとしても、自分が総合6位になるためにはこのヒートで5位以上を取らなければならない。
きっつ〜。
とは言え、勝つために二つの事に重点を置いた。
1.総合6位の人を、しっかり抑える。
2.最終周では5位以内を走り、5位以上をしっかりゲットする。
これで望む!
スタートはまずまず。
2周目。
ここで大変なことに、総合6位の人が単独で逃げ出す。
何〜!
とは言え、まだ2周目。
まだ動くときではないと判断して、そのまま逃げさせる。
彼は逃げてはいるが、まだ見える範囲。
こちらの集団も伸び始めているが、まだ安定走行。
3周目。
やばい。
見える範囲であるものの、まだ彼は逃げている。
その上、先頭集団に対して、自分のいる集団が千切れ始めている。
ここで離されてはヤバいので、先頭集団に追いつくべく自分がこの集団を引っ張る。
おぉ、なんかレースしてる感じだぞ!?
なんて考えている間に、集団スピードで引っ張ると風をモロに受けてたちまち疲れる。
あっと言う間に先頭交代。
でも、その後直ぐに先頭集団には追いついたから、動いた甲斐は有ったかな?
4周目。
彼との距離がだんだん縮まっている。
この分なら次の最終周にはペースが上がるので追いつきそうだ。
と判断して、ここでも前に出ない:-P
そして5周目=最終周。
1/3位の所で、6位の彼を吸収。
よし!
これで彼はもう足が残っておらず、11位以下になるはず!
これで自分が5位以上になれば、、、。
とは言えまだ確信は持てないので、出来るだけ上位を目指す。
勝負の後半、しっかり5位をキープ。
ゴールスプリントも、中盤で一人を抜いて、その後はまくられる事無く一人でゴール。
って事は4位!?
10ポイントゲット!?
総合6位!
やたっ!
ヒート | 順位 | ポイント | 有効ポイント |
1 | 9 | 3 | - |
2 | DNS | - | - |
3 | 5 | 8 | 8 |
4 | 11位以下 | 1 | - |
5 | DNS | - | - |
6 | 8 | 4 | 4 |
7 | 5 | 8 | 8 |
8 | 4 | 10 | 10 |
合計 | - | 34 | 30 |
表彰式の前には、選手でなくてもだれでも参加できるジャンケン大会が有った。
いろんな景品があるが、一番のお目当てはマウンテンバイク!
これは欲しい!
が、一回戦負け。
が、付き添いの友人は勝ち残り続ける。
ついには、なんと決勝戦まで!
そして勝ってしまって、マウンテンバイクゲット!
信じらんね〜〜〜!!!
その後は表彰式。
初レースで入賞できて嬉しかったです!
感想としては、「レースって、楽しい!」
兎に角勉強になった一日です。
走り方、レースの緊張感、展開の読み、疲労、何もかもが面白い。
タキサイクルの方々を始め、レースを形作る皆さんに教わった感じです。
ありがとうございました。
これを機に、これからも色々レースにでるぞ!