一瞬の風になれ

昨日の「黄色い目の魚」の勢いで、即購入、即完読。
うらやましい。

一言で言ってしまえば、帯にも書いてある通り「青春小説」なのだが、それだけでは終わらない何かがある。
この本も、素晴らしい空気を作ってくれている。
僕は陸上はやった事が無いが、この本に共感できるところが多い。
部を通じての友人との一体感。
部が中心となる生活。
分からないことの悩みや、分かることの喜び。
どうしても自分に重ね合わせてしまう。
舞台が、町田近辺である。
B&D、木漏れ日緑道、相模原公園。
どれも、自分にとって縁がある。
B&Dでは、まさしくサッカーグッズを買った。
友人と持ち金と相談しながら、あれやこれや悩んで。
木漏れ日緑道という名前はこの本を読んで知ったけど、その道そのものを知っている。
静かに、でもなにか楽しくなる道だ。
相模原公園は、小学生の自分にとっての誇りの場所だった。
自転車で、こんなとこまで来てるんだぞ!という場所だ。
重なるところがあまりにも多く、この雰囲気を自分が体験したかの如く、感じてしまう。
こんな気持ちにさせてくれる、本って素晴らしい。
感動のうちに読み終えた。

次に読まなければならないのが「上司より先に帰ったらダメですか?」という本である現実。
受け入れよう、今は。

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