村山由佳が直木賞を受賞した小説「星々の舟」を読み始めている。
だか、風を感じない。
村山由佳の作品は、好きだ。
自分のポリシーとして、その理由は述べない。
ポリシーに反しない部分で自分が言えることは、「村山由佳の作品には風を感じられる」と言う事だ。
雪の降った晴れた朝の暖かい部屋の空気。
思いきって入れ換えられる空気の冷たい事。
灼熱の赤い砂漠の乾燥しきった熱風。
イルカと共に過ごす心が和む、それでいてアンニュイなオーストラリアの海辺。
鴨川の潮風。
今までの作品で感じられた空気が、この小説には無い。
何故?