K.Kさんの通夜。
一日経ったというのに、心の整理もつかない。
境内に入ると、知った顔がいつもの顔では無くなっている。
今までフワフワとしていた気持ちが、突然揺り動かされる。
霊前にお参りした時、背中を蹴飛ばされたような気がした。
あまりにもリアルなその寝顔(そう思えた)に、起きて下さい、って言いそうだった。
涙が溢れそうになるのをぐっとこらえ、焼香をした。
それでも退いた後にK.Kさんのいつもの笑顔が脳裏を過ぎり、涙が流れ出てしまった。
喪失感。
昨日からのフワフワした気持ちが、そう変わった。
今まで当たり前の様にそこに有ったもの。
それが無いこと。
これ程の喪失感は、これまでに無いものだ。
でも考え直す。
K.Kさんは居なくなった訳ではない。
ずっと居る。
この胸の中に。
みんなの胸の中に。