危うく涙が出そうになった一冊。
http://shinchosha.co.jp/wadainohon/waltz/
冒頭から妻が亡くなってしまう状況が映し出される。
その後残された夫のお話。
一人になったサムに、白い犬が訪れる。
その姿は誰にも見せず、サムにしか分からない。
白い犬は慎重にその姿を他の人間には見せないのだ。
歩行器が必要なサムと一緒にワルツを踊る。
しかしサムの危機を機にその姿を家族に見せる…。
物語を通じて人生の夕暮れを描写するのだが、
そこには寂しさの中に、暖かさを見いだせる。