スカイ・クロラ

航空小説の一つ、スカイ・クロラ。
だが。

一年近く前に、好きな作家に挙げてた人がいる。
森博嗣。
「すべてがFになる」とか、「τになるまで待って」とか、タイトルに特徴的な作家だとは思っていた。
でも、特に読みたいとは思っていなかった。
なんか、タイトルからして小難しそうな感じがしたから。
最近、押井守が映画化する「スカイ・クロラ」の原作が、森博嗣の小説だと知った。
航空物だとの事。
これで、ちょっと見てみようと思った。

ブックオフ町田店、無し。
ブックオフ旭町店、無し。
久美堂町田店、無し。
久美堂旭町店、無し。
福家書店町田店、無し。
三省堂町田東急店、無し。
書泉ブックタワー、無し。
何で~!?
新宿の紀伊国屋で、やっと有りました。

読んだ。
非常に、孤独な本だった。
あまりにも、厭世的。
その事がとても強すぎて、航空物としては読めなかった。
でも、そのせいだからかも知れないが、航空物としても共感できるものが少なかった。
飛ぶ高揚感が無い。
敵機と対面して、増槽を最初から落とさないことがあるだろうか?
その他諸々、何故?と思うところがしばしば。
一方で、飛んでいる人間ならではの描写が無いわけではない。
そうでなければ、エレベータが柔らかいという表現は出てこないだろう。
航空物として期待した自分としては、かなり残念だった。
単純な読み物としても、良いとは言えない。
キルドレというキーワードが効果を発しているとも思えない。
なかなか買えなかった反動で、これだけ無いのだから良い作に違いないと期待してしまったのも間違いかもしれない。
それにしても、こんなのを映画化してどうするのだろうか?
続編は読む気がしなかった。

書評の最後の一行を読むまでは、、、。

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